女性は男性よりもうつ病になりやすいというのはご存じですか?なぜ女性の方がうつ病になりやすいかというと、女性の脳の使い方に関係があると言われています。例えば女性は男性よりも複数のことを同時に考えたり行動したり出来ます。掃除をしながら料理のことを考えたり、子供のことを考えながら洗濯物を干したりととても器用です。一部それが出来る男性もいますが、ほとんどの方はそこまで器用にこなせません。男性には一つのことをとことん追求するといった素敵な特性があります。女性の場合は、色々なことに気を配れます。その反面、他人の気持ちを理解するのが得意な女性にとって、分かってくれないことはとても苦痛になってしまいます。仕事や家庭でのストレス、育児ストレス、お姑さんとのストレスなど想像しただけでもたくさんのストレスに晒されていますね。このようなストレスに対してある程度の耐性があるのが普通なのですが、その許容範囲を超えてしまうと、自律神経失調症になったり、うつ病を誘発しやすくなったりします。一度発症したら治療にはかなりの時間がかかります。もちろん進行が進むにつれても治療期間は延びます。
また、女性ホルモンも関係があると言われていて、自律神経はホルモンと大きく関係しています。女性ホルモンは周期によって乱れがありますよね。女性ホルモンの中にはエストロゲンという成分があり、この成分は感情のコントロールと深い関わりがあります。この女性ホルモンが正常に分泌されないと、感情のコントロールがとり辛くなってしまいます。なので、生理前になるとイライラしやすいといったことが見られます。
他にも女性が生涯で担う役割が男性よりも多いことがあげられます。例えば、社会人になって結婚して主婦になり、妊婦を経てお母さんをします。その途中でパートやお仕事に復帰する方もいます。そして、両親の介護をするケースもあります。このようにライフイベントが多い分、環境や体質が変わることもあるのでそれに適応するまでにストレスを抱える機会も増えていきます。女性の脳はこういった時にも様々なことに気を配ったりしますので、ストレスはこまめに発散させないといけません。しかし多くの日本女性はストレスなどをため込むことが多いので、どうしてもうつ病を発症しやすい傾向にあります。またため込むことで治療を始める時期が遅くなり、結果的に治療期間が長くなることがあります。女性のみなさんはぜひ一人で抱え込まずストレスを吐き出すようにしましょう。男性のみなさんは、そんな女性を少しでも気にかけてあげることが大事です。
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